世界文化遺産・国宝『姫路城』で歴史と文化の秋を満喫!
~特別公開 全小天守/姫路城観月会/特別展示 大名行列衣装・道具展示など多彩なイベントを開催~
世界文化遺産・国宝である「姫路城」では、通常公開していない東小天守・乾小天守・西小天守の全小天守(こてんしゅ)を10月1日から同時特別公開いたします 。この全小天守の公開は、大正元年以来114年ぶりとなった2025年春の特別公開に引き続き、実施します。その他、姫路名物である姫路おでんや播磨の地酒を楽しみながら月をめでる「姫路城観月会」や姫路藩の大名行列を再現した特別展示も実施いたします。この秋は、特別公開をはじめ、姫路城ならではの“歴史と文化に浸るひととき”をお楽しみいただけます。
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秋・冬の姫路城特別公開「全小天守同時公開」
姫路城では、国内外からの来場者に姫路城の歴史・文化財としての魅力やその保存・継承の意義を広く発信することを目的に、通常は見学することができない場所を期間限定で特別公開しています。
今年度は、大阪・関西万博の開幕にあわせて2025年4月に大正元年以来の「全小天守(東小天守・乾小天守・西小天守)」の同時公開、そして「イ・ロ・ハの渡櫓(わたりやぐら)」の公開を行いました。
大阪万博の閉幕を機に、10月1日からの秋・冬の特別公開も2025年春に引き続き「全小天守」「イ・ロ・ハの渡櫓」を公開いたします。
<実施概要>
・開催期間:2025年10月1日(水)~14日(火) (冬の特別公開は2026年2月1日(日)~2月14日(土))
・受付時間:9:00~16:00(最終終受付)
・受付場所:イの渡櫓(天守群内) ※天守群のご見学時間を見込み、15:00までには入城改札口をお通りください。
・観覧料 :大人:1,000円 / 小人:300円 ※別途、入城料が必要です
(デジタルチケットによる事前購入の場合は2割引)
・URL :https://www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000031625.html
■特別公開見どころ
姫路城は、大天守を守るように東・西・乾(いぬい)の3つの小天守が渡櫓で結ばれ連結しています。
このような城を「連立式天守」といい、姫路城はこの「連立式天守」が完全な形で残っている国内でも数少ない貴重な城です。
今回は、この3つの小天守と渡櫓を特別公開いたします。
<乾小天守>
天守曲輪の北西に位置し、建築当初は、「いぬい(戌亥)やぐら」と呼ばれていました。外観は三重ですが、内部は地上4階、地下1階となっています。
乾小天守には格子のない火灯窓があり、そこから圧巻の大天守(北西面)を見ることができます。また、乾小天守からの東の景色には、連立式天守の全容、東小天守の姿、中庭の様子が広がります。
<西小天守>
西小天守は、大天守の西南に位置し、3層3階地下2階の構造になっています。
籠城した際、敵兵の攻撃から天守を防御するための最後の拠点であった小天守からは、複雑に配置された門や、迷路のような登城ルートを見下ろすことができます。
<東小天守>
天守曲輪の北東に位置し、建築当初は、「うしとら(丑寅)やぐら」と呼ばれていました。外観は三重、内部は地上3階、地下1階となっています。
<イ・ロ・ハの渡櫓>
渡櫓とは、大天守と小天守を連結する屋根のある廊下通路のことです。今回特別に公開するイ・ロ・ハの渡櫓いずれも外観二重、内部は地上2階、地下1階となっています。
ロの渡櫓は1・2 階とも東西約28.8メートル、南北約5.9メートル、面積約170平方メートルで、現存する渡櫓で最大級の規模となり、映画の撮影にも使われたこともあります。
ハの渡櫓は西・乾小天守を繋ぐ渡櫓で、天守曲輪の建造物内へ入ることができる入口が地下にあり、中2階を介して地上1階へ上がれるようになっています。
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第43回 姫路城観月会
【姫路の名物・地酒とともに姫路城で多彩な音楽と中秋の名月を愛でる】
10月6日(月)の中秋の名月に合わせて開催される「姫路城観月会」は、毎年多くの来場者で賑わうイベントです。
姫路城を一望できる三の丸広場では、姫路名物のしょうが醤油で味わう“姫路おでん”や月見団子、揚げかまぼこ、地元の地酒などを楽しむことができます。
ステージでは箏曲や地元高校生のダンス、バンド演奏など多彩な音楽が夜を彩ります。名月とともに、姫路城の秋のひとときを味わいながら、季節の移ろいを感じていただけます。
<実施概要>
開催日時 :2025年10月6日(月)中秋の名月
17:00~21:00(雨天時 10月7日(火)に順延)
会場 :姫路城三の丸広場 ※入場無料
主催 :姫路城イベント実行委員会 ※共催:姫路市 (事務局:一般財団法人姫路市まちづくり振興機構)
URL :https://himeji-machishin.jp/himejijo-event/
同時開催 :好古園観月会(17:00~21:00)※ライトアップは日没から実施
今年のステージでは、箏曲演奏に始まり、地元高校生によるダンスパフォーマンスやヴァイオリンとピアノの優雅なデュオ演奏、和洋が融合したクロスオーバーユニット「輝男(キーマン)」
によるポップス、シンガーソングライター・しおんのピアノ弾き語り、さらにジプシージャズバンド「MonDieu」による情熱的な演奏などを楽しむことができます。
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姫路城の特別展示:大名行列衣装・道具展示
【歴史を「再現」!調度品28点を含む大名行列衣装・道具展示】
姫路城のチの櫓(やぐら)およびリの一渡櫓(わたりやぐら)では、江戸時代の大名行列を新たな視点から紐解く特別展示が開催されます。
本展示は、「リビングヒストリー事業」の一環として新たに制作された大名行列調度品28点を公開するものです 。
華やかな装束や精緻な調度品を通して、当時の文化や格式を現代に「再現」するユニークな取り組みで、映像や解説パネルとあわせて、姫路藩の大名行列の歴史や見どころをわかりやすく紹介します。
<実施概要>
開催期間 :2025年10月18日(土)~1月31日(土)
時間 :9:00~17:00(閉門は16:00)
場所 :チの櫓およびリの一渡櫓
観覧料 :無料 ※別途、入城料が必要です
URL :https://www.city.himeji.lg.jp/castle/0000016579.html
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「姫路城菱の門」特別公開(9月30日まで)
姫路城の菱の門は入城口からすぐの場所にあります。黒漆に金具のついた窓の装飾が荘厳性を際立たせ、この門が特別な城門であることを意識させます。
菱の門は国の重要文化財であり、姫路城内に現存する城門のうち最大の櫓門です。今回は菱の門2階の櫓内部を特別公開します。荘厳な外観とは対照的な、防御施設としての武骨な造作をぜひご覧ください。
★「菱の門」修理工事で残されていた「鬼瓦」と「華頭窓の窓枠」の展示します。
〚開催日時〛
2025年9月1日(月)~30日(火) / 9:00~16:30 (最終入城は16:00まで)
〚公開場所〛
菱の門・2階櫓部
〚観覧料金〛
大人・小人 (小中高生):200円 ※別途入城料が必要
〚姫路城に関するお問い合わせ〛
姫路城管理事務所:079-285-1146
URL :https://www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000031497.html
※詳細につきましては、ページ下部にある【チラシデータ】または【公式サイト】をご確認ください。
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